水道におけるクリプトスポリジウム
クリプトスポリジウムやジアルジアとは、寄生虫の一種であり耐塩素性病原微生物です。
ヒト等に寄生する原虫類ですが、塩素消毒が効かないため、「物理的に取り除く」、「紫外線での消毒」、「煮沸消毒」などによる処理となります。
クリプトスポリジウムの感染経路としては、ヒトや哺乳動物などの消化器官で増殖し、感染した動物の糞便に混じりクリプトスポリジウムのオーシストが排出され、経口摂取することにより感染をもたらします。
当社では、水道水に混入するクリプトスポリジウム、ジアルジア、指標菌(大腸菌・嫌気性芽胞菌)の水質検査を行っています。
水道におけるクリプトスポリジウム関連情報
●水道におけるクリプトスポリジウム等対策指針
厚生労働省では、「水道におけるクリプトスポリジウム等対策指針」を策定し、水道におけるクリプトスポリジウム等対策指針には、水質検査計画等に基づき、適切な頻度で原水のクリプトスポリジウム等及び指標菌の検査を実施することと記載しています。
※指標菌とは
大腸菌及び嫌気性芽胞菌を検査し、糞便により汚染の指標として有効とされています。
大腸菌及び嫌気性芽胞菌が検出された場合、「原水に耐塩素性病原生物が混入するおそれがある場合」に該当します。
●水道におけるクリプトスポリジウム汚染判断
水道原水に係るクリプトスポリジウム等による汚染のおそれの判断の流れ(汚染の恐れの判断)
レベル4:汚染のおそれが高い
地表水を水道の原水としており、当該原水から指標菌が検出されたことがある施設
レベル3:汚染のおそれがある
地表水以外の水を水道の原水としており、当該原水から指標菌が検出されたことがある施設
レベル2:当面、汚染の可能性が低い
地表水等が混入していない被圧地下水以外の水を原水としており、当該原水から指標菌が検出されたことがない施設
レベル1:汚染の可能性が低い
地表水等が混入していない被圧地下水のみを原水としており、当該原水から指標菌が検出されたことがない施設